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2017.12.28日文研の話題 日文研木曜セミナー「デザインの今」を開催しました(2017年12月21日)

 2017年最後となる今回の木曜セミナーでは、グリコやロート製薬のロゴデザインを手掛け、国内外で数多くの賞を受賞したデザイナーの奥村昭夫氏を迎え、講演が行われました。

 奥村氏はデザインとは、広義では「問題解決」、狭義では「情報伝達」の手段であると語り、これまでにデザインした事例を紹介しながらその手法について説明しました。
 例えば、グリコのロゴマークでは、「美味しさと健康」がテーマとなっており、奥村氏はそれを「母の優しさ」と読み替えて表現。現在の丸みを帯びたデザインを制作しました。ロート製薬のロゴマークは、「よろこびっくり製薬会社」というテーマに「伝統・安心・信頼」を加えたイメージから制作。その他にも様々な事例をもとに、テーマを受け取る相手へ簡潔に伝えることの重要性について語りました。
 また、客員教授を務めた京都大学では、iPS細胞研究所のロゴマークをデザインするとともに、そのロゴマークからフォントやピクトグラムを制作。更には建物全体もデザインし、研究者や来所者に研究所の理念を伝えつつ、気持ちよく過ごせる空間を創造したといいます。
 これらの事例から一貫して主張されたのは、デザインとは問題解決の手段であり、相手とのコミュニケーションツールであるということでした。

 質疑応答では、研究者はともすれば難しい言葉で研究を紹介しがちであること、今回の講演により、分かりやすく伝える努力がより一層必要であると再認識させられた、という意見があり、今回の講演が非常に有意義であった事が伺えました。
  • 奥村氏による発表 奥村氏による発表
  • 会場の様子 会場の様子